オリンピック東京招致にみる、英語学習と真のグローバル化

lady

3連休が2週連続でしたが、
どこに遠出するわけでもなく、
家にいました・・・。

唯一外に出たのが、
友人と行った飲み会。

その席で、空気を読めない発言をしてしまいました・・・

東京オリンピックおめでとう

2020年、東京へのオリンピック招致が決まっておめでとう!
に、かこつけて開いた飲み会だったため、
オリンピックとこれからの日本(?)
について盛り上がっていました。

周りからは、
変な連中と思われていたことでしょう(笑)。

その中で、
これから、語学学習業界が活気づくだろうと
という話題になりました。

富士山の世界遺産登録もありますし、
日本を訪れる外国人が増えるだろうから、
外国語を話したいと思う日本人も増えることが予想されます。

事実、私の周りでも、
英語を勉強したいと語る人が増えています。

それは、大変いいことだと思うのですが、

私としては、
外国人が知りたいと思うことと、
日本人が話したいと思うことに、
ギャップがあるような気がしてなりません

そんなことを言ったせいか、
せっかくのお祝いムードに水を差してしまいました・・・

外国人が知りたい日本とは?

一口に外国語と言っても、いろいろありますが、
日本人が学びたいと思う言語No1は、英語ですから、
今回は「外国語=英語」で考えます。

日本人に、「なぜ英語を話したいと思うのですか?」と聞くと、

  • 外国人とコミュニケーションをとりたい
  • 海外旅行で困らないように
  • 外国人とビジネスをするため
  • 留学したい
  • 日常会話くらいできるようになりたい
  • 英語が話せるとカッコいい
  • 外国人の異性とお話ししたい(笑)

など、様々です。

まあ、極端な話、
学ぼうとする意欲が大切であって、
目的は何でもいいと思います。

ただ、日本に旅行に来る外国人に、
観光のお手伝いをしたり、
ボランティアで案内をしたいと思っている場合、
少々、事情が変わってきます。

武田鉄矢さんがラジオ「今朝の三枚おろし」で話されていたのですが、
日本に来る外国人が一番聞きたいことは、
宗教】のことだそうです。

例えば、
お寺と神社の違いは何か?」とか。

説明できます?

世界一宗教オンチの日本人

残念ながら、日本人は世界一、宗教に関して無知な国民です。

だから、平気で「無宗教です」と言って、
外国でひんしゅくを買います。

外国では宗教を信じているのが当たり前なので、
宗教がないと公言する日本人が、
とても奇妙に見えてしまうのです。

そのため外国の人は、
日本の宗教や精神性のことを知りたがります。

武士道や、サムライ、
神社やお寺に何が祀られているか
などですね。

でも、これ、
現代の日本人は、よく知らないことばかりです。

ガイドブックに載っているような観光案内はできても、
その歴史的・精神的意味合いまで説明できる人は、
ごく少数でしょう。

そういう、外国人が本当に知りたいと思っていることを、
しっかり伝えることこそが、
本当の『おもてなし』だと思います。

相手に何かを伝えるためには、
相手が知っていることと比較するのがいい方法です。

日本のことをきちんと伝えたいなら、
相手の精神構造のベースになっていること、
つまり、宗教を知った上で、
比較しつつ、説明すると分かってもらいやすいでしょう。

とはいえ、
世界一、宗教に疎い日本人。
これがとっても苦手。

なにしろ、外国人の思考様式・行動様式の元にあるのが宗教だ
ということが、まず分かっていません。

相手のことを知らずに、
一方的にこちらの事情を説明したところで、
理解されるはずがないんですね。

わかった気になってもらえればいい方。
悪ければ、誤解を招く。

政治家が、「理解していただけるまで丁寧にご説明する」と言って、
理解してもらったためしがないのがいい証拠。

相手と深い議論をするためには、
相手のことと自分のことを、深く知る必要があります

外国人から信頼を得るためには、
英語を話せることも重要ですが、

相手国の文化をよく知ること、
そして、自国の文化もよく知ること。

これが必要。

本当の意味のグローバル化とは、
こういうことだと思います。

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