中国人が契約を守らないのは当たり前だった~言語体系にその理由が!
「武田鉄矢の今朝の三枚おろし」で、鉄矢さんが中華思想について語っていました。
その中で、『なぜ中国人は契約に弱いのか』の理由をお話しされているのを聞いて、
なるほど、と得心がいきました。
だから中国では契約が守られないんだ、と。
中国人が契約を守らないのには、中国語の言語体系に原因があった
中国に進出した企業の方が、
「中国人は契約を守らない」と嘆くのを聞いたことがあると思います。
チャイナリスクと呼ばれるものですね。
丸いマンホールのふたを中国の工場に発注したら、
四角い製品が納入されてきて、
クレームを出しても取り合ってくれないとか。
今まで私は、国民性の問題なのかと思ってきたのですが、
実はそんな単純なものではなかったんです。
その原因は、中国語の言語体系にありました。
中国語の読み方に統一性は無い?!
例えば、「深い山に老いた猿がいる」という意味の
【深山在老猿】という漢文を考えてみます。
漢文の授業で習ったかと思いますが、
日本人がこれを読み下す場合、
レ点や返り点などを振ります。
これらは、日本人が漢文を読むために日本で考案されたものです。
ですから、日本人ならどの県民でも、いつの時代の人でも同じように読めます。
さて、それでは中国人はどう読むか?
実はこれ、同じ中国でも、地方によってどう読むかが違うし、
読む人によっても読み方が異なってくるのだそうです。
読み方が異なるため、
読む人によって、意味すらも変わってくる場合があるそうです。
ここに、中国人が契約に弱い理由があります。
各人で契約書の読み方が異なるのですから、
双方の統一見解が得られるはずがないのです。
中国人が自己主張が強く、
言いがかりとも言える屁理屈を並べるのも、そのためでしょう。
誰もが、自分の解釈が正しいと思っているし、
それを押し通さなければ、相手の言い分が通って負けてしまうのですから。
加えて、古くから周囲の侵略にさらされ続けてきた歴史的背景も、
後押ししていると思います。
以上のことを知っておけば、
中国に契約を反故にされたとしても、
そういうところなんだと、あらかじめ心の準備ができます。
また、契約したから安心と思うことが、
どれほど危険なことかもわかるでしょう。
グローバル化で大切なのは相手を知ること
中国はひどい国だと、心を閉ざすのは簡単です。
でも、相手のことを学んでみると、
行動や思考にちゃんと理由があるのが分かります。
グローバル社会で大切なのは、
相手の文化的・思想的背景を理解しようと努めることで、
それをしなければ対立を深めるだけです。
キーワードになるのは、『文化・言語・宗教』でしょう。
しかし、日本人は特に宗教に無知です。
これでは異文化理解はまず、不可能。
なぜなら、
外国人は思想的ベースが宗教の上に乗っかっていますから、
宗教を知らずして外国人を理解するのは不可能なのです。
今、英語教育が叫ばれていますが、
真の国際人を作るなら、宗教を学ぶことが不可欠だと思います。